点滴やドレーン・経管栄養チューブの自己(事故)抜去防止は、病院や介護施設における安全管理の重要テーマです。本ガイドでは自傷防止手袋(ミトン)、点滴固定具(アームボード)、カテーテル固定用パッチなど、カテゴリ内の代表的な用品の特徴と選定時の確認ポイントを整理しました。院内感染対策や患者・利用者のQOLに配慮した用品選びの参考にしてください。
同じ『ミトン』でも、対象となる方の状態(認知症、術後せん妄、小児、ライン類の留置部位など)によって適した形状・サイズが異なります。まずは「何を防ぎたいか」「どの部位を保護したいか」を明確にすることが選定の出発点です。
手袋・ミトン類は「フリーサイズ」「S/M」など展開が異なります。手首や前腕の太さ、拘縮の有無などにより適合が変わるため、対象者の体格差が大きい施設では複数サイズを常備しておくと安心です。
院内感染対策の観点からは、洗濯・消毒のしやすさや耐久性も重要な選定基準です。SPクリーンミトンのように衛生管理をうたう製品もあり、感染対策のグレードに応じて使い分けを検討します。
ミトン以外にも、腕を固定して穿刺部位への接触を防ぐ「点滴固定具(アームボード)」や、チューブを皮膚に固定して抜去やテンションを軽減する「カテーテル固定用パッチ」があります。用途に応じて併用されることも多いカテゴリです。
自傷防止手袋やミトンは身体拘束に該当し得るため、施設の身体拘束に関する方針・記録体制に沿って使用可否を判断する必要があります。医療機器に該当する固定具については、添付文書を確認のうえ、医師・看護師など専門家の判断のもとで選定・使用してください。
ドレーン・チューブ管理用品は、対象者の状態や保護したい部位、衛生管理のしやすさに応じて選ぶことが基本です。ミトン・固定具はいずれも身体の自由を制限する側面があるため、必要性とリスクを施設内で十分検討し、専門家の判断を交えて適切な製品・運用方法を選定しましょう。