子宮頸管拡張器は、分娩誘発や各種処置の前処置として頸管の熟化・拡張を目的に使用される医療機器です。バルーン(メトロ)型とラミナリア桿型では素材・拡張の仕組み・準備時間が異なるため、施設の運用フローや対象症例に合わせた選定が重要になります。本ガイドでは製品カテゴリごとの特徴と選定時の確認ポイントを整理します。
子宮頸管拡張器は製品によって素材・拡張方式・注入容量・対応シェーファーなどが異なります。自施設の対象症例(分娩誘発、人工妊娠中絶前処置、内膜組織採取前処置など)と、使用する診療科の運用フローに合った製品を選ぶことが基本です。単回使用の医療機器であるため、滅菌状態やロット管理のしやすさも確認しておくと安心です。
バルーン型は頸管内でバルーンに生理食塩水などを注入し、内側から圧をかけて拡張を図る方式です。ディスク型は子宮口周辺に固定用のディスクが付いており、位置がずれにくい構造になっています。注入可能な最大容量は製品によって40ml〜100ml超まで幅があり、対象となる妊娠週数や症例により選択が変わります。複数本セットや単品タイプがあるため、使用頻度や在庫管理のしやすさも考慮しましょう。
ラミナリア桿は海藻由来の天然素材や合成素材の桿状器具を頸管内に挿入し、水分を吸収して徐々に膨張することで緩やかに頸管を拡張する方式です。バルーン型に比べて拡張速度が緩やかで、複数本を併用して段階的に拡張径を調整するケースもあります。サイズ展開(L・LLなど)があるため、想定する拡張径や挿入本数に応じたサイズ選定が必要です。バルーンブージーはブジー状の器具で、拡張器の一種として段階的な口径調整に用いられます。
子宮頸管拡張器は医療機器であり、適応・禁忌・使用方法の判断は必ず産婦人科専門医など有資格者が行う必要があります。製品ごとに添付文書に記載された使用方法・注入量の上限・留置時間の目安が異なるため、購入前に最新の添付文書を確認してください。保管については、直射日光や高温多湿を避けた場所での保管が基本となり、滅菌包装の破損有無を使用前に必ず確認します。使用期限管理を徹底し、期限切れ品を先出しできるよう在庫のローテーションを行うことも重要です。
施設の購買担当者からよく寄せられる質問をまとめました。導入検討時の参考にしてください。