放射線科やIVR、歯科、手術室など、X線を扱う現場では医療スタッフの被ばく防護が欠かせません。防護エプロンや防護眼鏡、ネックガードなど製品の種類は多岐にわたり、業務内容や着用時間に応じた選定が重要です。本ガイドでは、購買担当者が押さえておきたい選び方のポイントを整理します。
放射線防護具は「どこを」「どの業務で」防護するかによって適した製品が異なります。撮影室の一般業務か、IVR・アンギオのように術者が長時間・近距離でX線に曝される業務かで、求められる防護性能や快適性が変わります。
防護エプロンや眼鏡には鉛当量(mmPb)が表示されており、数値が大きいほど遮蔽性能が高くなりますが、その分重量も増します。防護性能と着用者の身体的負担はトレードオフの関係にあるため、業務時間・体格・作業姿勢を踏まえたバランス選定が必要です。
防護具は着用時間が長くなるほど、サイズや形状が業務効率・身体的負担に影響します。特にエプロンは着丈・前幅・肩へのフィット感が重要で、体格や性別、術式に合わせたサイズ展開があるか確認しましょう。
防護具は形状ごとに用途が異なります。目的に応じて必要な種類を組み合わせて導入することが大切です。
防護具は経年劣化やクラック(亀裂)により防護性能が低下する可能性があるため、定期点検と適切な保管が欠かせません。
放射線防護具は、業務内容・防護部位・着用時間に応じて種類や仕様を選ぶことが基本です。鉛当量や適合規格の最終判断、施設としての運用基準の策定にあたっては、診療放射線技師や医療機器の専門家、院内の放射線管理責任者と相談のうえ、施設の実情に合った製品を選定してください。