内視鏡は精密機器であると同時に、患者ごとの感染管理が求められる医療機器です。洗浄・消毒・保管の各工程で使用する用品を誤ると、洗浄不足や機器破損のリスクにつながります。本記事では現場での運用を想定し、工程別に必要な用品と選定・管理のポイントを整理しました。
内視鏡の再処理は、一般的に「用手洗浄(予備洗浄・用手洗浄)」「すすぎ」「消毒(高水準消毒薬または自動洗浄消毒装置)」「乾燥」「保管」という工程で構成されます。各工程で専用の用品・消耗品が必要となり、ガイドライン(日本消化器内視鏡学会等の各種指針)に沿った運用が求められます。用品を工程ごとに整理しておくことで、担当者による手順のばらつきを防ぎやすくなります。
検査終了直後のベッドサイドでの予備洗浄は、内視鏡表面や吸引・鉗子口チャンネル内の体液・粘液を早期に除去し、その後の洗浄効果を高めるために重要な工程です。用手洗浄では専用ブラシやスポンジ、洗浄槽などを用いて、チャンネル内部まで物理的に汚れを除去します。
用手洗浄後は十分なすすぎを行い、洗浄剤や汚染物質を残さないようにします。その上で高水準消毒薬や自動洗浄消毒装置を用いて消毒を行います。消毒薬は種類により有効成分濃度や使用期限、換気条件が異なるため、製品の添付文書を必ず確認してください。
消毒後の内視鏡は、残留水分が菌の増殖要因となるため、送気・送水チャンネルを含めしっかり乾燥させることが重要です。保管時は専用の保管庫やキャビネットを用い、埃や外気からの再汚染を防ぎます。
内視鏡洗浄・管理用品は、使用する内視鏡の機種やチャンネル径、施設で採用している消毒薬との適合性を確認して選定する必要があります。ブラシ一つとっても、対応する内視鏡メーカー・機種の指定サイズでなければチャンネル内部を傷つけたり洗浄不足になったりする可能性があります。
内視鏡洗浄・消毒に関わる作業は、患者間の感染伝播リスクに直結するため、手順の逸脱がないよう注意が必要です。また消毒薬は刺激性・揮発性を持つものが多く、作業者自身の曝露防止も重要です。最終的な消毒方法や機器選定については、感染管理担当者や医療機器の専門家に相談の上で判断してください。
内視鏡の再処理は、用品の過不足や手順の抜け漏れが感染リスクや機器破損につながる工程です。以下のチェックリストを活用し、工程ごとに必要な用品が揃っているか、定期的に見直しを行いましょう。