在宅介護における転倒予防や移動のしやすさは、住宅内の小さな段差や手すりの有無で大きく変わります。本ガイドでは、手すり・スロープ・段差解消用ふみ台など住宅改修用品を選ぶ際に確認したいポイントを、施設担当者・個人購入者それぞれの視点から整理しました。
住宅改修用品は「玄関」「屋内廊下」「浴室前」「和室と洋室の境目」など、設置場所によって適した製品が異なります。まずは段差の高さ・幅・利用シーンを整理し、どのタイプの製品が必要かを絞り込みましょう。
スロープは対応できる段差の高さと勾配(角度)が製品ごとに決まっています。勾配が急すぎると車いすの自走や介助が難しくなるため、設置スペースに無理なく収まる長さの製品を選ぶことが大切です。
手すりには工事不要で設置できる据置き型と、壁面に固定するレール型があります。賃貸住宅や一時的な利用では据置き型、長期利用や強度を重視する場合は壁固定タイプが選ばれる傾向にあります。設置環境や利用者の体格・握力に合わせて高さや形状を検討してください。
屋外と屋内の段差をなだらかにするふみ台は、段数や高さの組み合わせで調整できる製品もあります。設置場所の段差が大きい場合は2段タイプ、微調整が必要な場合は専用アジャスターの併用を検討すると良いでしょう。
住宅改修用品は屋外設置されるものも多く、経年劣化や設置状態の緩みが事故につながる可能性があります。定期的な点検と正しい設置を心がけましょう。なお、福祉用具・住宅改修の適用や選定にあたっては、ケアマネジャーや福祉住環境コーディネーター、施工業者など専門家に相談することをおすすめします。
住宅改修用品は「設置場所」「段差の状況」「利用者の身体状況」の3点を軸に選ぶことで、無理のない導入が可能になります。製品選定に迷った際は、カタログスペックの確認だけでなく、専門家の意見も取り入れながら検討を進めてください。