01自然抜去防止用品を選ぶ際の基本ポイント
ドレーンやチューブの自然抜去防止用品は、患者の体格・皮膚状態・意識レベル・体動の程度に応じて選定することが基本です。固定力の強さだけでなく、皮膚トラブルの防止や装着時の患者の負担軽減も考慮する必要があります。
- 患者の体格(腕周径・体重)に合ったサイズ展開があるか
- 皮膚が脆弱な高齢者や小児にも使用しやすい素材・パッド構造か
- 看護師が着脱・観察をしやすい構造(面ファスナー、透明窓など)か
- 長時間装着を想定した通気性・クッション性があるか
- 施設内の在庫管理のしやすさ(サイズ数・単位数)
02種類・規格の違い
自然抜去防止用品は大きく「腕固定具(抜管防止用アームサポート)」「アームボード(副子)」「カテーテル固定用パッチ」の3タイプに分類されます。それぞれ用途や適応部位が異なるため、目的に応じた組み合わせが必要です。
- 腕固定具:肘関節の屈曲を制限し、点滴ラインの引っ張りや自己抜去を防ぐタイプ。S・M・Lなどサイズ展開あり
- アームボード(副子):前腕を board で固定し、留置針周囲の動きを抑制。長さや硬さに複数規格がある
- カテーテル固定用パッチ:カテーテル刺入部周囲の皮膚に貼付し、テープ固定を補強する透明フィルムタイプが主流
- 同一カテゴリ内でも「短時間の処置用」か「長期留置管理用」かで求められる強度・交換頻度が異なる
⚠ 使用・保管上の注意
自然抜去防止用品は正しく使用しなければ、かえって皮膚障害や循環障害を招く恐れがあります。添付文書や取扱説明書に従い、定期的な観察を行うことが重要です。
- 固定具装着中は末梢循環(色調・冷感・しびれの有無)を定期的に観察する
- 長時間の使用では皮膚の圧迫・発赤の有無を確認し、必要に応じて位置を調整する
- 使い捨てタイプは再使用せず、施設の感染対策基準に従って廃棄する
- 保管は直射日光・高温多湿を避け、包装が破損していないか使用前に確認する
- 患者の状態変化(体動増加、認知機能低下など)に応じて固定方法を見直す
Q導入・選定時によくある質問
現場から寄せられることの多い疑問について、選定時の考え方を整理しました。
- Q. どのサイズを在庫すればよいか→ 患者層(成人・高齢者・小児)の体格分布を踏まえ、S・M・Lなど複数サイズを一定数常備するのが一般的です
- Q. 腕固定具とアームボードはどちらを使うべきか→ 関節可動域の制限が主目的なら腕固定具、留置針部位の物理的な固定が主目的ならアームボードが選ばれる傾向があります
- Q. カテーテル固定用パッチはどんな場面で使うか→ テープ固定だけでは剥がれやすい発汗の多い部位や、長期留置が想定される場合の補強として用いられます
- 本製品群は医療機器に該当するものが含まれるため、患者の状態や適応については医師・看護師など医療専門家の判断のもとで最終的な選定・使用を行ってください
本記事はSORA(松吉医科器械)が作成した参考情報です。製品の適応・使用方法は各製品の添付文書・取扱説明書をご確認ください。医療機器等の最終的な選定は専門家にご相談ください。