採血や注射後の止血、点滴チューブの固定など、医療現場では用途に応じた絆創膏・固定絆の使い分けが欠かせません。本ガイドでは、サイズ・粘着力・素材の違いから使用時の注意点まで、購買担当の方が選定時に押さえておきたいポイントを整理しました。
絆創膏・固定絆は用途によって構造が異なります。採血後の圧迫止血を目的とした製品には、パッド部分が厚く吸収性を持たせたタイプがあり、点滴ライン等の固定にはテープ部分の伸縮性や粘着力が重視されます。用途と使用部位を明確にしたうえで製品を選定することが、業務効率と患者負担軽減の両立につながります。
同じ製品でもS・M・Lなどサイズ展開があり、使用部位や患者の体格によって適切な大きさが異なります。パッド部分の縦横寸法、テープ全体の長さ・幅を確認し、包装単位(枚数)とあわせて発注数量を検討しましょう。院内で複数サイズを併用する場合は、パッケージデザインや色で識別できる製品を選ぶと現場での取り違えを防ぎやすくなります。
粘着剤の種類によって、肌への密着性やはがす際の刺激感が異なります。長時間貼付する場合や皮膚が薄い高齢者・小児に使用する場合は、剥離時の負担が少ない素材を選ぶことが望まれます。また、通気性のある基材を採用した製品は、蒸れによる不快感の軽減に配慮されています。院内採用時は、実際に使用する診療科や患者層の特性を踏まえて素材を比較検討することが重要です。
絆創膏・固定絆は医薬品的な効能をうたうものではなく、あくまで衛生材料としての取り扱いとなります。使用時は添付文書や製品表示に従い、清潔な状態での貼付を心がけてください。保管は直射日光や高温多湿を避け、粘着力の低下を防ぐことが推奨されます。また、開封後は品質保持のため早めの使用が望ましく、在庫管理では使用期限の確認を定期的に行うことが大切です。
絆創膏・固定絆の選定では、用途(止血・固定・保護)、サイズ規格、粘着素材の特性、保管条件という4つの観点を総合的に確認することが基本となります。院内での採用にあたっては、実際に使用する部署の意見を取り入れながら比較検討することをおすすめします。なお、傷の状態や患者ごとの皮膚状態に応じた具体的な選定は、医師・看護師等の専門家の判断のもとで行ってください。