担架は病院・クリニック・介護施設から企業の救急備蓄まで、傷病者を安全に移動させるために欠かせない救急・災害備品です。用途や設置場所、想定する傷病の程度によって適した種類が異なるため、特徴を理解したうえで選定することが大切です。本ガイドでは代表的な担架のタイプと選定時のチェックポイントを整理します。
担架を選定する際は、使用シーン(施設内の日常搬送か、災害時の緊急対応か)、収納スペース、想定される利用者の体格や体重、搬送に関わる人数を踏まえて検討します。用途に合わないタイプを選ぶと、搬送時の負担が増えたり、緊急時に取り出しに時間がかかったりする可能性があります。
担架にはいくつかのタイプがあり、それぞれ適した場面が異なります。目的に合わせて使い分けることで、搬送時の安全性や作業効率を高めやすくなります。
フレームには軽量なアルミやスチールが使われ、張地には帆布やターポリンなど耐久性のある生地が用いられることが一般的です。屋外での災害対応を想定する場合は、防水性や耐候性のある素材かどうかも確認しておくと安心です。
担架は使用頻度が低くても、必要な時にすぐ取り出せる状態で管理しておくことが重要です。担架収納ボックスなどを活用し、設置場所や動線を考慮した保管計画を立てましょう。屋外設置の場合は、耐候性のある収納庫を選ぶ必要があります。
担架は搬送する人・される人双方の安全を確保するための資機材です。特にボード型やスパインボードなど専門性の高い製品は、使用方法を誤ると身体への負担につながるおそれがあるため、事前の訓練や専門家の指導のもとで使用することが望まれます。医療機器に該当する製品の最終的な選定・導入にあたっては、医師や医療機器の専門家にご相談ください。
担架は用途・搬送人数・保管環境によって適したタイプが異なります。日常使いには軽量な布担架やソフト担架、脊椎への配慮が必要な場面ではボード型、狭所や特殊な環境では背負い型やシート型など、施設の状況に応じて組み合わせて備えることが安全な搬送体制づくりにつながります。導入前には収納スペースや耐荷重、点検体制も含めて総合的に検討しましょう。